学校的英語学習からの脱却

お題「捨てられないもの」

私は社会人になってから英語学習を再開しましたが、
中学・高校の英語の授業や試験って何だったのかなと思います。

特に高校での英語の授業は一体・・・
私は公立の進学校に通っていましたが、英語の授業は文法とリーディング(読んで訳すタイプの授業)のみでした。
特にこの英文を日本語に訳すってかなりハイレベルなことをさせていると思います。
仕事で翻訳をすることがありますが、その度に日本語と英語の違いを痛感します。
高校生のときと比べたら私の英語レベルは上がっていますが、それでも訳すのって難しいなと思います。

このつまらない英語の授業&試験により英語が苦手だと思ってしまう人が後をたたないのだと思います。

そうじゃなくて、先生たちには英語は大学入試のためだけではなくて、英語が出来ると世界中の人と繋がれるんだよ、というメリットを教えて欲しかったです。

社会人になってからイギリスに留学した際、英語でコミュニケーション出来るとこんなに世界が広がるんだと驚きました。

イタリア人のクラスメイトから「僕たちはそれぞれ長い歴史のある国に生まれて恵まれているよね」と言われたこと。

ドイツ人のクラスメイトから「ドイツ人と日本人は時間に正確なのに、なんで君は時間通りに授業に来ないんだい笑」と言われたこと。

知り合ったイギリス人の方から「僕は金沢と岐阜に旅行したことがあるのだけど、日本の人って優しいね。小銭を落としただけなのに、拾った人が追いかけて来てくれて渡してくれたんだよ。」と言われたこと。

コロンビア人のクラスメイトから「子供の頃、妹と一緒にセーラームーンを見ていたよ。美奈子がお気に入りのキャラクターだったんだ。」と言われたこと。

日本人や日本の文化がこんなに好意的に受け入れられていることをとても嬉しく思いました。これが分かったのは、つたない英語ながらも、英語でコミュニケーションを取ることが出来たからです。

橋本陽介氏はご著書「7カ国語をモノにした人の勉強法」の中で、「日本の語学教育は中等教育から始まって大学に至るまで、語学の出来ない人たちが語学の出来ない人たちを再生産するシステムになっている」と言及されていました。正にその通りだと思います。

現在の学校の英語教育のやり方は変わっているのでしょうか。
先生たちの意識は?
どうしても大学入試という”試験”にフォーカスしていると変革は難しいのかもしれませんが、過去のやり方を捨て、もっと実践的に使える英語を、英語を学ぶ醍醐味を生徒たちに伝えていただきたく思います。